ギャンブル依存症
- ギャンブル依存症とは何か?
- ギャンブル依存症とは、ギャンブルに対するコントロールがきかなくなり、やめたくてもやめられなくなる「こころの病気」です。アルコール依存症や薬物依存症のような物質に対する依存ではないために、世の中の認知度はまだ低く、個人の性格や資質の問題とされがちですが。WHO(世界保健機関)の国際疾病分類でも認められている精神疾患です。重症になってくると、自分の枠を超えてギャンブルにお金をつぎ込むため、借金の問題と切っても切り離せません。
- ギャンブル依存症になるとどうなる?
- ギャンブル依存症になると、脳の機能がギャンブルに強く反応するように変化し、刺激を求めて賭ける金額や回数もエスカレートしていきます。次第に頭の中はいつもギャンブルのことでいっぱいになり、どうやってギャンブルを続けるお金を手に入れるか、そればかり考えるようになります。仕事や家庭にも悪影響があっても、やめることができません。実際には損をした金額の方が多いにもかかわらず「自分は特別だ」「自分なら勝てる」といった有能感・優越感に浸り、ギャンブルで失ったお金は、ギャンブルで取り返せると思い込みます。
- ギャンブル依存症の治療方法は?
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ギャンブル依存症の場合、身体に不調があるわけではないので、その治療とはギャンブルをやめ続ける手助けをし、社会生活や家族関係を整えることにあります。
1リハビリ治療…ギャンブルをやめ続けるための専門的な回復プログラムなどを受けます。金銭をめぐる問題を抱えている場合、専門の弁護士による支援を受けて身の回りを整理することも回復への一歩です。自分と向き合い、ギャンブルに頼らざるをえなかった「生きづらさ」を乗り越えていきます。
2アフターケア…GA(ギャンブラーズアノニマス)と呼ばれる自助グループに通ったり、専門のリハビリ施設を利用したりして、回復を続けます。