女性と依存症
- 女性も依存症になる?
- 依存症は年齢・性別にかかわらず、誰もがなる病気です。女性の依存症は少ないと思われがちなのは、「女性なのに…」「妻なのに…」「母なのに…」といった社会的なバイアスが強く、本人も家族も依存症であることを世間から隠し、治療につながりにくいためと考えられます。また、どうしようもない状態になってはじめて専門的な治療につながるため、その時には重症化していることが多いのです。本来、依存対象なしには生きられない「生きづらさ」とは、人間であれば等しく抱える可能性のあるもので、どちらかの性に偏ったものではありません。性別によって専門的な治療を受けられる機会に差が出てしまわないように、依存症についての正しい知識や理解を世の中に広める必要があります。
- 女性専用の回復施設
- 女性の依存症者の中には、安全とは言いがたい家庭環境の中で幼少期を過ごし、つらい経験を抱えたまま大人になった人が多くいます。自尊感情が低く、様々な依存症や精神疾患を併発する人も多く、「死にたい」「怖い」「幸せになる資格がない」といった言葉を口にする女性もいます。こうした女性たちが自分らしさや女性らしさを取り戻し、回復に向けて安心して過ごせるような女性専用の施設が求められています。日本では、ワンネスグループが初めて治療共同体メソッッドに基づいた女性専用の回復施設を開設しています。
