
華やかな芸能界、スポーツ界での薬物事件に揺らいだ2016年。 そして、あの有名歌手も再度の使用で逮捕…。 一般社会でも増加する薬物使用を考え、正しい知識を得るきっかけに。
○著名人の薬物使用の広がりが明るみになった2016年
2016年は芸能人やスポーツ界において、薬物使用による逮捕者が相次ぎ、その度にメディアで大きく取り上げられて注目を集めました。
2月には元プロ野球選手の清原和博さん(49)が、6月には元俳優の高知東生さん(51)が、覚せい剤所持、使用で逮捕起訴されました。2人とも執行猶予付きの判決が出ています。また10月には元女優の高樹沙耶被告(53)も、大麻所持で逮捕され、相次ぐ著名人の薬物事件に驚きが走りました。そんな中、年末が押し迫る今、極め付けのように覚せい剤使用の疑いで再び逮捕されたASKA容疑者(58)。
2014年の逮捕から執行猶予期間中だったこと、また音楽活動の復活を目指してアルバムの準備なども進んでいた時期の再逮捕。肩を落としたファンや支援者の方もいるのではないでしょうか。また覚せい剤など危険薬物を断つことの難しさ、根の深さが浮き彫りになりました。
○薬物脱却は難しく、再犯率は非常に高い
薬物依存は脱却が難しく、薬物使用で逮捕されて服役後、刑務所から出て、自由になればしばらくして再使用し、再び逮捕されるというケースは非常に多くあります。
警視庁は今年11月、危険ドラッグ所持の疑いで、タレントの酒井法子さんの元夫を逮捕しています。彼は2009年、酒井さんとともに覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けており、再犯にあたります。またタレントの小向美奈子さんも、2009年と15年に覚せい剤取締法違反で有罪判決を受けています。
芸能界は違法薬物との距離感が近いと、以前より指摘する声があり、根深い問題として話題になりますが、これは著名人に限ったことではなく、一般の場合も同じで、薬物事件の再犯者率は高い数字を維持したままです。たまたま逮捕されることなく、何十年も使用しているという場合も本当に多いのです。
○逮捕は回復へのきっかけ、必ず回復はできる
しかしアディクションラボのように、依存症ケアの専門業界では、薬物依存は必ず克服できると考えています。実際にアメリカなど依存症ケアの先進国では、大リーガーのスター選手、ジョシュア・ハミルトンを始め、スターダムにいた人が薬物依存に陥った後、正しい回復プログラムによるケアを受け、社会的な制裁も正面から受け止めて、再び大活躍し、人生を取り戻しているケースがあります。
欧米など依存症ケア先進国では、薬物依存はたしかに難しく、怖いものだけれど、それはひとつの失敗であって、その人の人格や人生そのものを否定するものではないと考えます。実績の高い回復プログラムが豊富に開発されていますし、それだけの実績があげられているのです。
回復プログラムを学ぶことで、時間がかかったとしても、再びその人らしい人生が取り戻せると信じられています。日本でも薬物事件に対する動きは変わりつつあります。薬物依存で苦しむ人たちを刑罰で処するだけでなく、正しい回復プログラムへつなげる、社会として理解を示して支援できるよう社会に変化できる芽生えが生まれています。また、薬物依存は覚せい剤や危険ドラッグだけでなく、処方薬依存など、幅広い問題を抱えています。著名人のニュースを衝撃を持って受け取るだけではなく、身近な社会問題としてとらえ、理解を深め学んでもらいたいと思います。アディクションラボも、理解を深める一助となるよう、これからも様々な情報をお伝えします。
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