依存症ラボ

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その他の依存症 2015.12.07

ネット、スマホ依存はトラブルや犯罪への扉

○小学生でもスマホ依存に
今、3歳くらいの小さなお子さんでも、スマホで自分の写真を見たり、知育教材のゲームを上手にクリアできたりします。感覚的に操作ができるスマホは、瞬く間に普及し、今や小学生でも自分専用のスマホを持てる時代になりました。親子での連絡や安全のためといった本来の目的の裏側で、SNSやオンラインゲームに夢中になり、トラブルに巻き込まれるという報告も増え、中高生を中心にスマホ、ネットから離れられなくなる子どもたちの存在がクローズアップされています。大人でさえ、すでにネット環境から離れられない状況ですし、好奇心旺盛な中高生や子どもたちに夢中になるなというのも、なかなかに難しい問題です。

○スマホ、ネット依存が招くもの
スマホでゲームしているのはゲーム機のゲームと同じ、SNSのトラブルは友達とのケンカ程度…、大人はこの程度の認識でしょうか? スマホゲームの場合、オンラインで課金することによってさらに盛り上がるものも多く、その熱狂する感覚は、なんらかの行為に耽る・・・行為依存に至るおそれがあり、いずれギャンブル依存へと発展しかねません。ゲームへの依存はスマホだけではなくインターネットのオンラインゲーム依存にもつながり、ひきこもりの背景になる事も指摘されています。また恋愛ゲームに夢中になるあまり、リアルの世界では恋愛依存に発展することも想像できます。またSNSでのコミュニケーションは、保護者には見えにくいため分かりづらく、気づかないうちにネットいじめに発展していたり、いわゆるJK(女子高生)ビジネスや薬物使用の入口になったりしているとも指摘されています。

○使い方を知る、ルールを作る、守る
このように考えると、社会の中での善悪の判断、危険性の情報を持たない子どもたちに、スマホを野放しに与えることは、ケースにいれていないナイフを持たせるような、ある種暴力的な行為とさえ感じます。では危険だから、うちの子にスマホは持たせない? それはそれで社会の流れに逆行することにもなりますし、遅かれ早かれ、ほとんどの子どもがいずれスマホデビューを迎えます。大切なことはネット社会の正体を知らせること、そして社会生活と同じようにルールを守らせること。家族でスマホのルールを決め、そのルールを大人も一緒に守りましょう。スマホのトラブルは大人の責任と覚悟を決めて、利便性や楽しさの裏にある、ダークサイドな一面をきちんと伝え、一緒に使い方を考えましょう。また安心安全な食材を選ぶように、安全な情報の選び方を教えることも必要ではないでしょうか? まずはそこから考えていきましょう。

現在、お子様のスマホやネットの使い方で不安なことがある方は、全国webカウンセリング協議会へご相談ください。
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