依存症ラボ

Profile of a woman silhouette watching sun on the beach at sunset
その他 2017.06.06

「本当の自分」を生きる意味をもう一度、見つめ直してみませんか?

●例えばあなたが「本当の自分」ではない人生を生きているとしたら
親や友人、恋人や会社の上司など…。自分にとって大切な人に、自分を認めてもらいたい気持ちは、誰でも少なからず持っているでしょう。しかし「大切な人に認めてもらうために、もう1人の私を演じ続けている」としたら、それはどうでしょうか。図らずも「本当の自分」として生きていないことを知らないまま時を重ねていると、この状態に違和感を持たなくなります。

しかし、心のどこかに何か足りていない場所がある事に気が付いてしまう。こんな事を感じたことはないでしょうか?

ふとした時に、その物足りなさを埋めてくれるものを知り、繋がったことで「これがあるなら、大丈夫」「これがあることで、自信が持てる」「ここでなら、私らしく居られる」と感じ、安堵します。そうやって心のすき間を埋めたもの、また居場所を得たものが存在感を増していくようになるのです。感じていたのは足りていないという感覚で、正体を知らないからその場所が埋まることで満足できた。でも、それはニセモノという違和感に気付く。
それでも、一度満足できたものだから何かを変えられたら同じ感覚にたどり着けると信じてくり返していく…。埋めてくれるものに価値があるのではなく、埋められている場所に本当の意味があるのではないでしょうか。その場所とは、本来どんな場所だったのでしょう。

●本当に望むものは別にある
その人の持つ世界観の中のホットスポットに、何を必要とするのかは100人いれば100通りの答えがあるでしょう。大事にしたい家族かもしれないし、重要だと認識している価値観かもしれません。そこにいる自分自身の存在感そのものを置くこともあるかもしれません。自分らしくあるために、大事にしたいもの。しかし、それを自由に表現することが許されない環境に身を置くと、本当の感情を表現することを避け、自分を自由に表現することの代わりに、その状況で許されてきた別の表現方法で切り抜けることを学習していきます。これが代理感情として、幼かった自分が身を護るために決めた表現方法が、自分の中で定着したルールとなり、信念(ビリーフ)として発展していくのです。自分の身を護るために、誰かの想いに応えるために作ったルールだから、本来ならば矛盾しているようなできごとさえも、受け入れることで関係を維持しようとしてしまいます。

●「関係性」と「信念」は別人格の問題
ルールを壊すことは関係性にも影響があることに気が付きます。そうすると、創りだしたルールによって自分自身の行動に制限がかかっているとしても、簡単に壊すことができなくなってしまいます。さらに、本当の自分として生きられていないことから、自分の能力や価値を否定することにも繋がっていきます。誰かの手を借りなければ生きることができなかった幼い自分にとっては重要な信念だったとしても、大人になった今、その信念(ビリーフ)は本当に必要なものでしょうか? 誰かのために生きてきた自分に気付き、本当の自分を生きると決めた時、自分の中にある世界から変わっていけます。本当に必要としていたものが、本来あるべき場所に収まる時、自分の進むべき道が見えてくるかもしません。

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